皮膚の構造について。表皮・真皮・皮下組織の働き。

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皮膚には大きく分けて2つの働きがあります。

○1つは外界からの異物の侵入を防ぐ働きです。角質細胞の上を皮脂と呼ばれるごく薄い脂膜が覆っていて、弱い酸性を保ち外界から紫外線や細菌・バクテリア・化学物質などが侵入、付着してもそれを無害化する働きをしています。

○もう1つは体内の大切な臓器を守り、体液の漏出を防ぐ役目です。角質層は体から水分が漏れたり蒸発するのを防いでいます。汗腺は汗を分泌し、体温調節をつかさどり、皮脂腺は皮脂を分泌することにより皮膚を柔軟に保つ役割を果たしています。

ここでは、皮膚の構造とそれぞれの説明をしています。

 ●皮膚の構造

皮膚は、角層、顆粒層、有棘層、基底層からなる表皮と、その下の真皮、さらに下の皮下組織という三層構造になっています。

基底層で作られた表皮細胞は、有棘層で栄養補給をして分裂しながら徐々に押し上げられ、顆粒層を経由して、角層で最終的に垢となって、はがれ落ちます。この間は、およそ4週間から6週間です。通常、こうしてターンオーバー(新陳代謝)を繰り返し、表面は汗と皮脂が混じりあった皮脂膜によってうるおいが保たれ、皮膚は健康な状態を維持しています。

真皮は、基底層に栄養や酸素を送り込む血管、神経、汗腺、皮脂腺、皮膚の弾力を保つコラーゲン繊維などが存在する皮膚の中心部です。毛包もここにあります。毛包と皮脂腺はつながっており、本来なら、分泌された皮脂は毛包を通って、皮膚表面に開いた毛穴から排出されます。ところが、毛穴がふさがれて、毛包内に皮脂がたまってしまうと、ニキビが発生するのです。

 ●角層

角層は水分の保持、生体のバリア膜として重要な役目をしています。ウイルスのような小さなものでも外部からは入れません。かゆいからひっかいたりすると角層を傷つけることになります。体をごしごし擦りすぎると同じように角層が傷つきバリア機能が壊されます。

角層は基底層で生まれた細胞がだんだん表面へ向けて押し上げられて平になっていき生命機能をなくし角層(角層細胞)となります。最終的に防御機能を失った角層細胞はあか(垢)として捨てられます。角層細胞は14層から15層積み重なった状態で角層を構成しています。

部位によってちがい、瞼は7層くらい、頬は10層、踵(かかと)は100層以上、手のひらは数十層です。

 ●顆粒層

皮膚病・皮膚のトラブルの種類により増加したり消失したりします。抗菌物質(人体が作る抗生物質の様なものを含んでいる可能性が報告されています。)

 ●有棘層

表皮の最大層を占め、細胞がお互いかたく結合しています。

有棘層には、有棘細胞と呼ばれる細胞があり、種々の酵素をもっていて、基底層にいるメラノ細胞が作ったメラニン(紫外線から身体を守る為に必要なシステム)をもっているのもこの有棘細胞です。

 ●基底層

基底層は、基底膜の上に基底細胞が1層に並んでおりこの細胞が分裂して有棘層、顆粒層、角層に順々に置き変わります。

基底層は、表皮の最下層にあり、メラニン色素をもち、この量の多少により皮膚の色がきまります。また、シミのできる場所がここです。

 ●真皮

皮膚の95%は真皮です年齢や体の部位による差が大きく、一番分厚いのは背中とされています。

真皮は上下の2層に分かれています。

網状層は膠原繊維(こうげんせんい)と弾力繊維が縦横に走っていて、その間をゼリー状の基質が埋まっています。

乳頭層は、血管やリンパ管が詰まった、いわば体内と表皮との連絡網のような物です。網状層の中の膠原繊維は真皮の約7割を占め、肌のハリに重要な役割を果たしています。弾力繊維は真皮の0.6〜2.1%、年齢とともに減っていきますが、肌に弾力を持たせる主役です。皮膚の大部分を占め、結合繊と呼ばれる線維からできており、皮膚の機能を司さどっています。腺維の破壊により、シワ・たるみとなります

 ●皮下組織

真皮層の下にあり、皮膚の最下層にあたる組織で、大部分が皮下脂肪で占められ、保湿、エネルギー源の備蓄の役割を持っていますが、表皮、真皮との相関作用によりクッションとしての役割も果たしています。

皮下組織には毛細血管があります。肌の透明度にはこれが関係しています。

血行が良くないと毛細血管に、酸素を失った色の悪い血液が留まり、すると顔色が冴えなくなります。




2009/12/30